レポートの嵐

そろそろ新学期が始まるということで大学生時代のことを思い出してみる。東大見聞録のネタがまだいくつか封印されているので徐々に吐き出していきたい所存だ。

 

東京大学では進学振り分けにより、大学3年生からそれぞれ学部学科が決まる。区分としては大学2年生までは教養学部なのだが、実質的に大学2年生の冬からより専門的な講義が始まる。

 

進学する学部学科にも依存するだろうが、私の選択したところでは「問題演習」の講義があり、毎週のようにレポート課題の締め切りがあった。これまでの学生生活では、レポート課題は学期末に押し寄せてくるようなイメージで、それはそれで大変だったのだが、毎週となるとなかなかプレッシャーがかかる。例えば体調を崩して数日休んでしまったら取り返すのはなかなか骨が折れる。幸いにして私にはそういうトラブルは起きなかったのだが。

どういう経緯でそうなったのか詳細は分からないのだが、学科の中で毎年2~3人は留年している様子だった。新学期になるといつものメンバーとは別に初めましての人達もいて、当時は不思議に思っていた。レポートの嵐に巻き込まれて、提出が間に合わなかったのかもしれない。

また、当時はPC関係にかなり疎く、LaTeXで四苦八苦している学友を横目に、紙とペンでレポートを作成していた。ちなみに、なんだかんだでLaTeXには触らず今に至ってしまっている。

 

なかなかハードな学部生活で、学部時代の同級生らはレポートの嵐をともに乗り越えた戦友だと個人的に思っている。

 

引っ越ししました2024

最近引っ越しして、ようやく落ち着いてきたので備忘録としてまとめてみる。

 

大学進学に伴い実家から離れてから、今回で6件目の住居となる。ここ十数年の期間では大体2~3年に一度のペースで引っ越してきたことになる。

思い返して見れば自分が思っている以上にフットワークが軽いのかもしれない。

 

今回の引っ越しは必要に迫られたものではなく、ライフスタイルを変更することが目的だった。色々と少しずつ状況が変わって、よりシンプルな生活に変更したいと考えるようになり、今回はその希望を叶える形で引っ越しが実現する運びとなった。

 

変更したい観点としては、通勤方法、部屋の仕様、気分転換の三つが挙げられる。

 

今は会社員として勤めているが、昨年の後半から会社の部署移動のため勤務先の住所が変わり、その結果として徒歩通勤から電車通勤へと通勤方法が変わった。しばらく電車通勤で過ごしてみたが、致命的ではないものの細かいストレスをしばしば感じるようになっていった。

 

通勤時間としては、徒歩通勤時は10分、電車通勤時は40分くらいになった。通勤時間が増えたのは残念だが、電車に乗ること自体にストレスを感じていた。

タイミングが悪いと駅で10分ほど待つ必要があるため、電車が来る時間を気にして家を出たり、焦って準備したりするようになった点が大きな変化だった。

また、人混みが苦手なため、そもそも駅や電車内自体がストレス要因となっているように感じた。駅の近くや駅構内では、人と衝突しないように人を避ける必要性があり、特に仕事終わりにそのリソースを割くのが負担に感じていた。

電車内では、人と人との距離が近く、空気も悪い感じがあり、結果的に呼吸が浅くなっていることに気づいていた。

 

こういった点が細かいストレスとして蓄積していく実感があり、変更したいと考えるようになっていった。

 

次に、部屋の仕様に関して。
以前住んでいた物件は間取りとしては1LDKでかなり広々していた。また築浅物件(入居当時は2年目)で部屋の状態も良く、とても綺麗な印象だった。そのため自分が住むことで部屋を汚くしては忍びないという強い想いが芽生え、片付け掃除に目覚めるきっかけとなった。それに、当時は会社まで徒歩で通えるという好立地。

 

総じて部屋の満足度はかなり高く、今まで住んできた住居の中で断トツの一番だった。今までにない快適な生活を送る中、片付け掃除を極めていったのだが、次第に持ち物自体との向き合い方を見直すようになっていった。物の数が少なく、余白があることの尊さを身に染みて実感できるようになった。

本格的に物を減らすようになったきっかけは、断熱性の高い水筒の導入だった。詳細は別途記事を書こうと思っているが、水筒にコーヒーを淹れるようになって、淹れたばかりのコーヒーの一口目の感覚を何度も味わえる断熱性能の高さに感動し、家中のマグカップを全て処分することにした。

このマグカップ全処分プロジェクトの延長として、家の中の他の物を積極的に減らすようになっていった。


持ち物が減った結果、部屋の大きさをサイズダウンしても全然問題なさそうだと判断し、家賃のコスト削減効果も期待して、よりコンパクトに、かつ余白を備えた部屋を求めるようになっていった。

 

最後に、気分転換の点に関してだが、以前の物件に住んで3年目ということで若干飽きを感じている節があった。明確な退屈を感じていたわけではないが、少し新たな刺激を取り入れたいとも思っていた。

 

いつもの通勤、いつものスーパー、いつもの作り置き、いつものお散歩コース……

 

そういった日常の繰り返しの中、少しの違いや新たな発見に気づくことは大好きである。

 

ただ、勤務先変更に伴う通勤方法の変化や新しいオフィスが新たな刺激を求めたくなるような気分の変化に作用した。そろそろ今まで構築した習慣を一旦手放して新しい風を取り入れたい気分になってきた。

 

以上をまとめると、今回の引っ越しはライフスタイルの変化を目的としたものとなった。

 

物件探しは何度も何度も何度も頭を悩ませ、ようやく絞った1件については、内見まで済ませたものの、先に申し込みが入り断念。
結局、2番手として検討していた物件に決めることにした。ただ、入居前には気付かなかったいくつかの困難に直面し、それらの解決に骨が折れ、現在も若干悩みの種となっている。

 

築15年、1K、会社までは徒歩30分、といった物件で、少なくとも以前の物件と比較してグレードが下がった。

入居直後、玄関に入ってまず気付いたことだが、明らかに排水溝の悪臭が漂っていた。結局、発生源は洗濯機用の排水溝だったのだが、かなり面食らってしまった。

また、居室で過ごしていると窓のがたつきや隙間風が気になり、明らかに寒く感じた。暖房の設定温度と部屋の温度計の温度差からも、やはり部屋の密閉性が悪いと判断できた。その対策として、窓や玄関ドアに隙間テープを張ることにしたのだが、この効果はかなり大きく、寒さ問題はほとんど解決することができた。

また、ある日、キッチン水栓に水たまりができていることに気づいた。お皿洗い後には毎回シンクの水滴を拭きとっているのだが、はじめは拭き取り忘れかと思っていたものの、確実に拭き取った後30分ほど経過すると水栓の根元から水が漏れ出すことが判明した。すぐさま管理会社に連絡して業者対応となったが、一度目の対応では改善したものの漏れが完全に解消せず、結局二度対応してもらうこととなった。今は問題なく使えているので一安心だ。

 

他にも気になっている問題があり、今後も必要であれば対策していく感じになるだろう。また別途記事をこしらえるかもしれない。

 

このようにいくつか困難があり、全体的に生活レベルは下がってしまった印象なのだが、確実にライフスタイルの変化には成功しており、その点については満足度はかなり高い現状だ。

 

今回は最近の引っ越しについて簡単にまとめてみた。

物件のトラブル対応はひとまず落ち着いたので、今後のライフスタイルの確立や新しい習慣作りに邁進している最中である。また数年後引っ越すかもしれないが、そのときに今回の出来事を見返すのが少し楽しみでもある。

 

資産運用について【中間報告編】

背景

年初には「今年はブログをもう少し頑張るぞー」という気分だったのだが、あれよあれよという間にもう8月が終わろうとしている。

 

色々と書いていきたいことはあるものの、なかなか筆が進まず、YouTubeやAmazonPrimeでの動画視聴が捗っている現状であるが、最近、YouTubeで節約や投資に関する動画をふと目にして、お金の話について興味が再燃しつつある。

 

2020年の9月から証券口座を開設して、そろそろ3年が経過するということで記念に記事をまとめてみる。

 

もう2年半前になるが、実は資産運用に関して記事を書いていたのだった。当時は清算編、立志編、導入編の3部を記事にしていたが、今回は中間報告編として現状を整理してみる。

 

haruokasan.hatenablog.com

 

導入編の記事の最後の方で言及していたが、中間目標(?)だった資産1,000万円を今年に入ってから達成したので、今回はその報告を兼ねている。

 

捕らぬ狸の皮算用

まずは、私の資産運用の導入時に検討していた机上の空論からはじめたい。

これからグラフや数値を掲載するが、完全に個人の見解に基づくデータなので、前提条件の間違いや情報が古くなっている場合もあるためご了承いただきたい。

鵜呑みにせずに(あー、こういうことを考えている奴がいるんだな)程度に受け止めていただければと思う。

 

予測資産を次式で簡易評価する。

[予測資産] = ([前年までの資産] + [年間投資額]) × (1 + [資産成長率]) × (1 - [経費率]) × (1 + [分配利回り] × (1 - [配当金課税]))

 

実際には、分配利回りの変動、為替レートの変動、投資の時期など様々な要因が影響すると思われるため、このように評価するのは強引かもしれない。しかしながら、当たらずとも遠からずの結果にはなるはずなので、強引すぎることはないとも思うので、まあ机上の空論として計算する上では十分だろうと考えている。

 

上記の式を用いて、下記を仮定した。

 

項目 数値 備考
前年までの資産 前年の値 初期値は0
年間投資額 200 万円 年間収支より投資可能額を概算
資産成長率 8% 5%や11%など諸説あり。適当に設定
経費率 0.03% 購入している米国ETFより参照
分配利回り 1.64%

購入している米国ETFより参照

※当時の値を使用。最新では1.5%ほど

配当金課税 30.125%

日本および米国の配当課税を考慮

※今は30.315%(?)

 

初期資産は0からスタートした。

年間収支を概算した結果、200万円くらいは投資可能だろうと見積もった。

資産成長率は適当に見積もった。値を変えると結構結果が変わる。色々と検討した痕跡があったが、最終的に8%を落としどころにしていた。

経費率の0.03%はかなり低い値だが、誤記ではなく、主に購入しているバンガード社の米国ETFから情報を取得した。

分配利回りも経費率と同様に情報を取得した。最新では若干値が小さくなってしまった様子。

配当金はETFの評価額に分配利回りを掛けた数値であり、配当金課税については、日本で約20%、米国で10%発生する。実際にはNISA口座も使っているが、年間投資額として200万円を想定している都合上、NISAの年間投資上限の120万円を超えるため、特定口座でも取引することを想定していた。簡単のため、配当金課税は特定口座にかかる場合の30%とした。NISA口座の場合は、日本での課税が免除されるので、米国での課税の10%のみになる(はず)。

なお、当時の計算では配当金課税を30.125%としていたが、今調べてみると、30.315%である様子だった。税金が上がったのか、当時打ち間違えてしまったのか、真相は闇の中。調べればわかるだろうが結局、結果にそんなに影響しないと思うので割愛。

 

計算結果を下のグラフに示す。

予測資産の計算結果

 

Excelで上記式から予測資産を計算し、プロットした。

縦軸は今回の仮定の下計算した予測資産、横軸は投資開始からの経過年数を示す。

15年後には予測資産が投資金額の2倍以上になる計算結果となる。

また、4年後には資産が1,000万円を超える予測となる。

 

くどいようだが、取らぬ狸の皮算用なのであくまでも参考程度に。

だが、こうして運用に関する将来像を具体的にイメージできると楽しい。


運用実績

下記記事にも整理したが、資産運用の目標金額を5,000万円としている。この目標金額は、資産の4%で年間支出を賄える金額という考え方で設定しており、年間支出が200万円であると仮定している。

 

haruokasan.hatenablog.com

 

 

運用実績についてデータを取得するために、月に一回、各口座に預けている金額を確認している。月間口座チェックと個人的に呼んでいる。月間口座チェックは、2021年7月からデータ取得を開始した。

 

月間口座チェックの数値に基づいた資産推移を下のグラフに示す。

 

月間口座チェックに基づいた資産推移

 

グラフ中の「総資産」は保有している全ての口座に預けている金額の合計値、「銀行口座」は生活費や収入を管理しているメインの口座に預けている金額、「証券口座」は証券口座で購入している米国ETFの評価額をそれぞれ示している。

縦軸はそれぞれの系列の値を表し、100万円単位で表示している。

横軸は経過時間で一か月を単位としている。横軸の原点が2021年7月を示し、その25か月後の2023年8月分までの最新データを表示している。

 

現状、総資産の約90%を証券口座が占めており、今年の6月に総資産が1,000万円を超えたことが分かる。

また、銀行口座について、100万円を超えないように、ある程度溜まったら証券口座に移して投資するように運用していることが分かる。

 

なお、銀行口座と証券口座の他に、奨学金返還用の口座、証券口座で購入している米国ETF以外の投資信託、証券口座に預けているが投資はしていない遊んでいるお金が存在している。

総資産としては、これらの合計5つを集計し、その他の3つの口座については金額が大きくないためプロットしていない。

 

投資開始前の資産予測に従って(4年で1,000万円に到達できれば嬉しい)と考えていたが、まさか3年で達成することができてかなり予想外だった。

なお、年間投資額を200万円と仮定したが、実際には年間約250万円くらい投資しているため、若干ペースが早くなっていると考えられる。

また、特に考察はできないが、コロナショックからの経済回復と歴史的な円安傾向が相まって、上振れしているだけなのかなあと思っている。

色々と仮定して計算した資産予測は、全くの検討外れというわけではなく、概ね妥当だろうということを実際に確かめることができた点に満足している。

 

いずれにしてもこれからも継続していく予定であり、中間報告として今回まとめてみた。

目標金額の5,000万円までは13年かかる予測であり、達成まであと10年くらいかかる計算だ。まだまだ先は長い。

 

まとめ

今回、中間報告をまとめてみたが、思ったよりも長くなってしまった。今後も資産運用に関する記事を投稿していきたいと考えている。

今回は運用実績面について言及したが、運用にあたり心がけているメンタル面の話やデータ収集のため自動化しているプログラムの技術的な話を取り上げていきたいと思っている。

そして、最近は全然知識をアップデートできていないので、ブログ執筆をきっかけにお金についての基礎知識やリテラシーを学んでいきたい所存である。

 

年末年始お部屋整理

年末年始休暇中に部屋の中を少し整理した。

実はこの年末年始休暇中は実家に帰省予定だったのだが、帰省の2日前くらいに実家でコロナ感染した家族がいたため予定がキャンセルになってしまった。そういうわけで意外と時間ができたので部屋の整理をすることにした。

 

今の物件に引っ越してきて以来、一度も掃除してこなかった箇所があり、以前から気になっていた。

それは、部屋の床と壁が接するような部分にある幅木という部材である。

幅木の上にホコリが溜まっていたのだが、その部分を掃除するには部屋中の壁際に沿って床にはいつくばって移動する必要がある。

そういうわけで、その掃除作業が億劫でずっと後回しにしてきたのだった。

今回、思い切って掃除してみた結果、1時間ほどで作業が完了し、意外と時間がかからないことに気づいた。しかしながら同時に、部屋中の壁に沿って地道にホコリを除去する作業はあんまり好きな作業ではないことにも気づいたのだが。

面積としては小さいし、細かい箇所なのだが、個人的にかなりスッキリした印象となり、満足度は非常に高かった。

努力の甲斐はあったように思われる。

 

また、本棚も少し整理した。

本棚については毎月こまめに整理しているのだが、今回は本の配置を変更してみた。

一見すると物理的にはうまく収納されているのだが、本の分類がうまくできておらず、ちぐはぐな印象を以前から感じていた。

今回の整理作業により、数学系の本、物理系の本、語学系の本をざっくりと配置分けすることができた。

よく手に取って開くことの多い参考書や現在読み進めている本、ノート類は、よくアクセスする枠として一番上の段にまとめて配置しておいた。

メンタル系の本は本棚に入りきらなかったので、タンスの一番下のスペースに収納することにした。

その他、小説や軽く読めるような本については、物件に備え付けの棚スペースに配置することにした。

配置変更後の現在の本棚を見るとかなり秩序立った状態になり、大変満足度が高い仕上がりになった。

また、もう読まなくなった本や手放してもいいと判断した本もいくつかあったので、それらは処分することにした。

1年に1回くらいは本棚の配置を改めて見直すと良い気がしている。

 

普段の家事ではあまり手を入れることのない箇所を整理すると結構気分転換になった。

今年もお部屋の秩序をできるだけ保っていきたい所存。

 

京都旅行記録2021

転職してから大体一年が経過した。

そういえば昨年の転職時に伴い、有給休暇を消費していた期間に京都に旅行に行ってきた。

京都に行った思い出を遡ると、中学校の修学旅行のときと、大学院1年次にインターンシップで行ったときの二回であり、今回は三回目となる。

碁盤の目状に整備された通路が印象的でお散歩するのが楽しそうな街だよなあなどと考えていたら、久々に行ってみたくなり、休暇を活用して訪れた次第である。

写真の整理をしていたら懐かしくなったので今回軽くまとめてみる。

 

下鴨神社

有名スポットの一つである下鴨神社に訪れたことがなかったので、今回挑戦してみた。神社のすぐ隣にも住宅が並んでいて味わいのある風景だった。

なお、この後で尋常ではない量の雨が降ってきて、神社の軒下や鴨川デルタの橋の下に一時避難して凌いでいた。

 

二条城の庭とベンチ

アクセスが良かったので二条城にも挑戦。確か中学校の修学旅行の時に訪れた記憶があるのだが、訪れたということだけ記憶していて、その他は全然覚えていなかったので、お城の中の障子の模様や床のきしむ音などをじっくり見て回った。

お城を出たところにある、岩が刺さっているタイプの庭が大変洗練された雰囲気だった。

また、二条城のベンチの木材部分と石材部分の連結箇所が砂時計のような形状で印象的だった。

 

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社も有名スポットの一つであるが、ここにも訪れたことがなかったので、今回挑戦。

大量の鳥居に圧倒され、大変印象的だった。

また、稲荷大社では順路に沿って先に進んでいくと、山に登っていくのだが意外と道のりが長く、結構汗をかいた。なお、山道にも鳥居が大量に設置されている。

道中見かけたアクロバティックな狐さんがいて面白かった(よく見ると、ミニチュア鳥居が大量にある)

 

横たわるネコ

伏見稲荷大社の山登りの途中で見かけたネコ。

あまりにもリラックスして横たわっていたため、最初見かけたときは、生きているかどうか心配だったが、よーく見ると呼吸していたので一安心。

帰り道に少し頭をなでさせてもらえた。

 

また、当日は稲荷大社でアヒルの親子が行進している微笑ましい光景も見かけた。

 

 

昨年の京都旅行についてまとめてみた。また今後も訪れたい街である。

 

自己分析について

昔から人前で緊張しやすいタイプである。

小中高のころの記憶をたどってみると、本番では緊張して普段の実力を発揮できずに悔しいやりきれない思い出ばかりが強く印象に残っている。

総じて受け身で引っ込み思案な傾向に悩まされてきたものだが、最近はHSP(Highly Sensitive Person)という概念に行き着いて、結構しっかり自分と向き合えるようになってきた。HSP関連のことについてはまた別の記事で整理したいと思っている。

 

さて、大学に入学に伴い自分一人の時間が増えた結果として、自分の性格や性質について探求し始めるようになっていった。

インターネットで公開されている性格分析や自己分析を頻繁に受けてみては解説を読んでいた。趣味が自己分析といったところで、特に大学3年生あたりには非常に熱心に取り組んでいたように記憶している。

エゴグラムや16Personalities(MBTI)の診断はテスト自体が結構長いのだが、辛口の結果や深い理解へと誘うようなテキストを摂取しやすいので結構面白く感じたものだった。

ちなみにMBTIではINFPと診断されることが多かった(たぶん今でもそう)。

グサッと刺さるような言葉も多々あり、そういう刺激を当時は求めていた。

 

ただし、今にして思えば、気づきを与える機会として自己分析は手軽なものだったのだが、分析したところで実際に何かが変わるわけでもない。

そもそも、そういった自己分析結果のテキストによって自分自身について語りつくせるものでもないと思う。

頭の中だけで分かったつもりになって、具体的な行動を伴わないまま結局のところ深い理解には到達していない中途半端な状態になってしまいがちだった。

そういったことが分かってくるまで時間がかかったが、そのような停滞を含めて自己理解を深めるためのプロセスの一つだったのだと考えている。

 

自己分析の先にある現実への対処方法については、やっぱり自分なりに実践を通して学んでいく必要があるのだと思う。

自己分析はあくまでも汎用のテキストなので、自分専用にアレンジを加えた取り扱い説明書は、やっぱり自分にしか作れないものだと思っている。

今はそういった距離感に落ち着いている。

 

まいばすけっとの女神

学生寮では食堂で朝食と夕食が提供されるものの、平日の昼食と日曜日の食事は自分で済ませる必要がある。

平日の昼食は学食で済ませることができるが、日曜日の食料調達は寮生共通の問題だった。

そういうわけで100円ローソンやセブンイレブン松屋インドカレー屋にかなりお世話になっていた。(たぶん他の寮生も同じような生態系だったと思う)

 

さて、本郷キャンパスに通うようになったころ、まいばすけっとなるイオン系列のスーパーが寮の近所にオープンした。以前から一応、寮の近くにもスーパーがあったのだが、まいばすけっとが距離的に一番近い。

そんなわけでよく通うお店の一つになった。菓子パンやカップラーメン、チョコ菓子の調達先としてよく活用していた。

また、金曜日の夜などはお風呂上りにふらりと来店し、アイスやお酒を購入することもしばしばあったものだ。

 

よく通うお店だと、何となく店員さんの顔ぶれを覚えてくる。

特に会話することはないのだが、顔なじみになってくるとちょっとした信頼関係になるものだ。まあ、一方的なのかもしれないのだが。

さて、まいばすけっと店員さんの中で「女神」と個人的に称していた推しの女性店員さんがいた。

つややかな黒髪と垂れ目が特徴的で、いわゆる清楚な雰囲気の方だった。

身長は150cm台くらいで細すぎでも太くもない少し丸みを帯びた感じで、温厚そうな笑顔と声が非常に好印象だった。週2回くらいの頻度で通っていたが、女神さんをよく見かけたものだ。

何となく向こうもこちらのことを認識してくれていそうではあったものの、結局、顧客対応以外のやり取りが発生することはなかった。

学生寮から引っ越して以降は一度も来店していないが、今頃、女神さんもどこかで働いているのだろう。勇気を出して意思疎通を試みてもよかったのかもしれないなあと時々振り返ることがある淡い思い出だ。