何となく資産運用することにした。
今年から証券会社のNISA口座を使えるようになった記念(?)に資産運用に至るまでの過程を簡単にまとめるつもりが思ったよりも文章が長くなったので、今回もその続き。
前回、前々回では清算編ということで奨学金一括返還や年金追納した体験についてまとめてみた。
今回は立志編ということで資産運用のきっかけについてまとめてみる。
つみたてNISA
あれは、就職が決まってから給料振込用の銀行口座を開設するべく近所の大手メガバンクに行ったときのことだった。
当時は学生時代から使っていたゆうちょ銀行の口座のみという状況だった。
ゆうちょ銀行の口座は親が開設したものであり、自分で口座を開設するのは初めての経験でちょっと緊張したものだ。
手続き自体はとても簡単で、印鑑や署名などを済ませてあっさりと完了した。
さて、これで一仕事終えたと思いきや受付の人からつみたてNISAの提案があった。
NISAに関する事前情報はほとんどなかったが、話を聞いてみるとどうやら数十年単位で毎月積み立てておくことでそれなりのリターンが見込める可能性が高い、とのこと。
もちろん、元本保証はないので損失が生じる可能性もある。
そのようなことを説明されて、はて、どうしたものかと少し考えたが、また来店するのも面倒だし、月に1万円積み立てる程度であればそんなに負担もないわけで、いい提案のように思えた。
お金のことについて全然知識がなく、興味が湧くきっかけになればと軽い気持ちでつみたてNISAを始めることにした。
今にして思えばこれが最初の一歩だったと思える。
そして、マイナス運用へ
訳も分からずつみたてNISAを始めて、2年ほど積み立てた昨年(2020年)の4月ごろ、ふと運用状況を確かめてみたらマイナス2万円になっていた。
詳細を分析する力量を持ち合わせていないが、新型コロナウイルスの影響で株価が暴落したことが原因のマイナス運用ということで当たらずとも遠からずといったところだろう。
マイナス運用となっている現状に少しショックを受けた。
この2年間で果たして一体どれほどお金のことについて学んだのか、と自問した結果、特に何も学んでいないことに気づいた。
このままではNISAに手を出した意味があまりないなと思い、マイナス運用のショックをバネに一念発起してお金について学ぼうと思い立った。
ということで本屋に行って、その場で心惹かれた本を買うことにした。
「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」ダイヤモンド社:ジェイエル・コリンズ、小野一郎 訳
- 作者:ジェイエル・コリンズ
- 発売日: 2020/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
資産運用のための奥儀として以下の三箇条が紹介されていて印象深かった。
支出は稼ぎより少なくする
余りは投資する
そして借金をしない
なるほど、シンプルだ。
借金は概ね清算し、支出は稼ぎより少ないため、残るピースとしては余りを投資すること。か。
米国株式投資信託を推している本であり、自然と投資信託に興味が湧いた。
特にヴァンガード・トータル・ストックの商品が一押しとのこと。
資産の少ない者が手軽に始められるベストな選択肢は投資信託という結論とのことで、すっかり影響を受けた。
まあ、実際に経験してみないと分からない部類の話だと判断し、もう少し積極的に資産運用について調査する直接的なきっかけになった。
税の優遇措置として、NISA制度を活用するのが常套手段なのだが、調べてみるとNISAまたはつみたてNISAを利用できるのは一人一口座のみとのこと。
また、当時契約していたつみたてNISAについて詳細を確認してみると、どうやら年間運用費として数%持っていかれるためあまり好ましくない。
さらに、ヴァンガード・トータル・ストック系の商品を購入するには、現在の大手メガバンク経由では難しそうで、ネットで開設するタイプの証券会社の方が色々と融通が効いて便利そうに思えた。
以上のことから、つみたてNISAを解約して、新たに証券会社の口座を開設する方針に至ったのであった。
まとめ
立志編ということで資産運用を開始するに至った経緯をまとめてみた。
最初の一歩は銀行の受付の人に勧められ、訳も分からず踏み込んだ消極的なものだったが、その後のマイナス運用があったからこそ積極的に行動できたように思う。
まあ、現段階では資産は全然積みあがっていない状況なのだが、こうやって一歩ずつ踏み出すことができたのは我ながら成長できたなあと思うのであった。