駒場生活

駒場キャンパス生活の概要について述べる。
駒場キャンパスの基礎知識を概観して、私の生態系の概要を述べる。 

駒場キャンパス基礎知識

東京大学の学部生は1、2年生の間、教養学部に所属し、駒場キャンパスに通う。
駒場キャンパスの最寄り駅は京王井の頭線駒場東大前駅。渋谷まで歩いて行ける距離だ。
駒場東大前駅は各駅停車にのみ対応しており、京王井の頭線ユーザー(大抵の学生)にとっては不便である。

駒場生は来る進学振り分けに向けて多かれ少なかれ試験を常に意識している。
進学振り分けとは、試験の点数によって希望の学科に進学できるか否かが決まる重要イベント。
手放しに遊んでばかり…というわけにはいかず、試験を突破してなお次なる関門が待ち受けている。

私の駒場生活

地元を離れて初めての寮生活だった。
部屋は3畳で冷房無し、風呂トイレ共用で不便に感じることも多々あった。
そして寮生活ということは、同じような境遇の仲間がいるわけであり、慣れない土地でのこうした仲間の存在は心強かったように思える。
戸惑いと不安を感じながらも総じて穏やかに暮らしていた。

電車に揺られて駒場キャンパスに通う。どうやら定期券を学割を使って買うらしい。
乗り換えが2回。さらに東京メトロ京王井の頭線を使用するため、定期区分がややこしい。
当時は仲間に助けてもらったが、もしひとりだったらどうしていたのだろうか。やはり仲間の存在は心強い。

キャンパスは広い。端から端まで歩くとなると10分では難しいかもしれない。
地図を片手に講義室を調べる景色が懐かしい。あらぬ方向に行くこともしばしばだった。

昼食は菓子パン2つ。経済事情の問題から質素を心掛けていた。
それに食堂は混みあっている。人の少ないベンチや空いている講義室を見つけて一人で食べるのが一番落ち着くのだ。
稀に宗教の勧誘の方に話しかけられるので注意が必要だ。

学業面ではパッとしない中途半端者だった。講義には真面目に出席するが、自宅では怠惰な生活を送る日々。
遊ぶか学ぶかのはっきりしない態度がよくなかったように思える。
そしてそんなふわふわとした人も意外と多かったのではないだろうか。

まとめ

駒場キャンパスでの生活について概観した。
己の行く道を模索する若くて貧乏な学生だったなあ。