大学の講義

高校から大学に進学して一番の変化は、やはり講義を自分で選択できるようになったことである。
都内の高校では授業が選択制のところもあるらしいが、個人的にとても新鮮な経験だったので記す。

時間割作り

駒場キャンパスでの講義は必修と選択科目があり、時間割をある程度は自分の好きなように決めることができる。
もちろん取得単位数との相談なのだが、週休3日にすることも夢ではない。
自ら選択できるゆとりがあるのは新鮮だ。

心を躍らせながらシラバスのページをめくっていた。
時間割作りは楽しい時間だ。
なんやかんや20コマ程度埋めてしまう。

週休3日どころではないが、ずっと連続して講義が入っている訳ではなく、ちょっと虫食いされたみたいな空きコマが愛おしい。

履修登録の締め切りをうっかり見送ってしまうことには気を付けたい。

いざ講義へ

大学の講義ではどんなことが学べるのかという期待。

果たしてついていけるのだろうかという不安。

そんな思いが混ざりながら、いざ講義へ。

 

講義は大体12回くらいで、成績評価方法は講義ごとに異なる。
試験やレポートで評価する場合が多いのだが、一定日数出席すれば単位取得が可能な講義もあった。
出席するだけで取得できる講義はお得感があり、個人的には好んで選択していた。

しかしながら、この「出席するだけ」という条件に対して高いハードルを感じる学生が意外といて、そういう人もいるのだなあと発見があった。

 

また、講義に真面目に出席するが、それで満足してしまい受けっぱなしになる人もいた。
・・・まあ、私のことなのですけどねえ。他にもいたはず。

あんまり講義内容をかみ砕いていないため試験前やレポート提出前には火の車。

そうやって講義で学んだことを分かっていければいいんだろうけど、そんな都合の良いことは残念ながらありませんでしたねえ。

毎日コツコツが一番なのだとネガティブフィードバックな学びがありました。

試験対策戦略

必修の科目はほとんどが試験による評価であり、単位を落としてしまうと翌年に再履修、もしくは留年ということになりかねない。
うーん、恐ろしい。
できるだけそういう事態は避けたいものだ。

そのため学生側は何かしら集団的に試験対策を講じるのである。
そのような試験対策システムが既に確立されていた。

私の在学時には「シケタイ制度」や「U-Taisaku Web」に大変お世話になりました。

・シケタイ制度

各講義に試験対策委員を配置する制度。
試験対策委員は「シケタイ」と呼ばれる。
「シケタイ」の目的は講義を受講している人のために情報共有することである。
講義で公開された試験範囲の情報やレポートの締め切り、配布資料などを把握して、情報を発信する。
また、講義ノートを共有したり、過去問が手に入る場合は過去問の解答を作成したりするのも重要な任務である。

しかしながら「シケタイ」は善意に基づく行為であるため、情報の正確性や機能するか否かについては保障されていないのが実情である。

・「U-Taisaku Web」

当時の履修システム「U-Task Web」からインスパイアされたような名称の過去問データベースサイト。
講義を受けた先人たちが過去問をアップロードして成り立っていた。
過去問をさかのぼってみれば、ほとんど同じ試験問題、というケースがちらほら見受けられた。
講師側としては毎年違う問題を作成するのは大変ですよね。
先人たちの知恵を借り、対策を立てる。
大学1、2年生のころは頻繁にお世話になったが、今はもうほとんど機能していないみたいだ。

まとめ

今回は講義の話について、時間割作りから試験対策まで概観した。
思い入れがあるからかついつい長くなってしまった。

時間割作りに関係してシラバスの他に「逆評定」という非公式の冊子を活用していたのだが、これはまた別の記事でまとめようと思う。

最後に・・・日々の鍛錬は本当に大事なことだ。