サークル

大学ではテニスサークルに所属していた。

中学時代はソフトテニス部、高校時代は硬式テニス部に所属していた。
唯一できるスポーツがテニスなのだ。
また、運動神経は良くないので新たに競技を始める器用さは皆無なので。

サークルをきっかけに良き友に出会えたのは本当にありがたいことである。

テニスがしたいです・・・

東京大学に入学してから2ヶ月ほど経った6月の中旬、「そういえば運動していないな・・・」ということに気付いた。
生活の変化に対応して落ち着いてきたころ、久しぶりにテニスでもしたい気持ちになっていた。
しかし今更サークルに入会するのも気が引けた。

サークルの新入生勧誘活動が活発になる新入生歓迎期間は4月に終了していた。
今更ノコノコ現れた新入生を迎え入れてくれるのだろうか、という不安が先行する。
人付き合いに苦手意識がある。

それにテニスサークルってなんかチャラそうなイメージだ。
飲み会とかあると面倒な気がするな。そもそも本当にサークルに入る必要があるのか。

うーん、やっぱり止めておこうかな。

サークルのビラを漁る、探す、見つける

・・・いや、でも諦めるのはまだ早い。もうちょっと粘ってみよう。

入学早々に配布されたサークルのビラをとりあえず見よう。
そう思い直し重い腰を上げる。
4月の始め、入学手続きの後にサークルのビラ一式、ざっと見て300枚はあろうかという紙束を渡された。

あの紙束をどこへやったのかと狭い部屋を探る。あったあった。
しかしまあ、よくもこんなに沢山。
新入生約3,000人に毎年配布しているのか。サークル、恐るべし。

などと考え事をしながらビラをかき分ける。
そしてテニスと書かれていたものを抽出するのに専念する。

・・・30分後

いろいろ目移りしながらも5枚くらいテニスサークルのビラを見つけた。
他にもまだあったが、キラキラしてそうなところや飲み会ばかりやるところはとりあえず避けた。

さて、どれにするかなあ。おっと、入会時期が5月までじゃん・・・

そして2択になった。その1枚。明らかに異彩を放ったビラ。

「飲みなし、女子なし、人少なし」

まさかその三拍子を押してくるとは・・・!

テニスをするサークルへ

ビラの山から発掘したこの一枚の紙きれに一瞬で惹かれた。

緊張しながら新入生勧誘担当の方にメールを送る。
後日、サークル活動にお邪魔することになった。

テニスコート駒場キャンパスの西側に位置する学内のコートだ。
学内だからテニスコートの使用料金がかからないため経済的である。
それに電車代もかからないのも嬉しい。

当日、緊張しながらテニスコートへ。

わらわらとテニスをしている人々が遠目に見える。
ゆっくりと階段を下りてテニスコートの扉を開けた。

まとめ

テニスサークルに所属した経緯について述べた。

ちょっとだけ勇気を出すと意外な発見がある、という教訓を得た。

今では人生、こういう偶然の連続なのが面白いところだと思う。