昔から人前で緊張しやすいタイプである。
小中高のころの記憶をたどってみると、本番では緊張して普段の実力を発揮できずに悔しいやりきれない思い出ばかりが強く印象に残っている。
総じて受け身で引っ込み思案な傾向に悩まされてきたものだが、最近はHSP(Highly Sensitive Person)という概念に行き着いて、結構しっかり自分と向き合えるようになってきた。HSP関連のことについてはまた別の記事で整理したいと思っている。
さて、大学に入学に伴い自分一人の時間が増えた結果として、自分の性格や性質について探求し始めるようになっていった。
インターネットで公開されている性格分析や自己分析を頻繁に受けてみては解説を読んでいた。趣味が自己分析といったところで、特に大学3年生あたりには非常に熱心に取り組んでいたように記憶している。
エゴグラムや16Personalities(MBTI)の診断はテスト自体が結構長いのだが、辛口の結果や深い理解へと誘うようなテキストを摂取しやすいので結構面白く感じたものだった。
ちなみにMBTIではINFPと診断されることが多かった(たぶん今でもそう)。
グサッと刺さるような言葉も多々あり、そういう刺激を当時は求めていた。
ただし、今にして思えば、気づきを与える機会として自己分析は手軽なものだったのだが、分析したところで実際に何かが変わるわけでもない。
そもそも、そういった自己分析結果のテキストによって自分自身について語りつくせるものでもないと思う。
頭の中だけで分かったつもりになって、具体的な行動を伴わないまま結局のところ深い理解には到達していない中途半端な状態になってしまいがちだった。
そういったことが分かってくるまで時間がかかったが、そのような停滞を含めて自己理解を深めるためのプロセスの一つだったのだと考えている。
自己分析の先にある現実への対処方法については、やっぱり自分なりに実践を通して学んでいく必要があるのだと思う。
自己分析はあくまでも汎用のテキストなので、自分専用にアレンジを加えた取り扱い説明書は、やっぱり自分にしか作れないものだと思っている。
今はそういった距離感に落ち着いている。