本郷生活

本郷キャンパス生活の概要について述べる。本郷キャンパスの基礎知識を概観して、私の生態系の概要を述べる。

 

本郷キャンパス基礎知識

東京大学というとこちらのキャンパスを思い浮かべる人が多いだろう。
赤門や三四郎池、安田講堂といった名所が存在し、歴史と文化が詰まった趣深いキャンパスである。
東京大学の学部生の多くは3、4年生の間、本郷キャンパスに通う。
法学部、経済学部、文学部、理学部、工学部、薬学部、医学部などの主要な学部が配置されている。

また、学部生だけではなく大学院生の多くも本郷キャンパスに通っているため、
学生の平均年齢は思ったよりも高めだ。

一方、理学部数学科や教養学部の方々はそのまま駒場キャンパスで生活する。
本郷キャンパスの最寄り駅は複数ある。本郷三丁目駅東大前駅根津駅などがメインの最寄りであろう。

キャンパス周りは落ち着いた街並みであり、学業や研究に専念できる場所である。

 

私の本郷生活

大学1年生のころと同じ、地元の学生寮で生活していた。

冷房無し、風呂トイレ共用だが誰かしらが帰る場所にいる、というのは楽しいものである。

寮の生活にも慣れてきて、精神的には最も充実していた時だったように思える。

キャンパスまでは基本的には自転車で通った。徒歩なら20分くらいで行ける距離だ。
駒場までは電車を乗り換えて通っていたものだから非常に便利になった。

雨の日は傘を差しながら歩いていく。今にして思えば、当時の通学スタイルを通じて散歩するのが好きになったのかもしれない。

 

本郷キャンパスの図書館には涼みを求めてよく行っていた。寮には冷房が無かったため、夏場の避難所的な癒しスポットだ。図書館へ学生証をかざして入場して進んでいくと、赤いカーペットが敷かれた階段があり、とても印象に残っている。ちょっと古いにおいがして、木の机がその長い歴史を物語っているような感じがした。図書館は特別なスポットだ。

 

食堂では赤門ラーメンという名物料理がある。さっと茹でた麺に特製の餡をかけた辛口のラーメンである。具だくさんで赤い。見た目は赤いもののそこまで辛くはないが、一味唐辛子やニンニク、ラー油をトッピングすることでお好みの辛さに調節可能だった。依然として菓子パンで済ませる場合があったが、赤門ラーメンを食べにいくという大きな楽しみができた。

 

学業面では相変わらずパッとしない方だった。演習や実験のときにたまに高いパフォーマンスを発揮することがあったものだから、一目置いてくれる友人もいたが、結局のところ実力者になりきれなかったように思われる。
講義には何とか追いついて試験をクリアしたものの、果たして学んだことを生きた知識として生かせるようになったのかと問われると、残念ながらそうではなかった。

それでもまあ、規定のカリキュラムを突破したことについては誇りに思っても良いことではないかと今は思う。

 

まとめ

本郷キャンパスでの生活について概観した。

思い返せば、何が好きで、どういうスタイルで生きていくのかを当時からなんとなくつかみかけていたのかもしれない。

そして赤門ラーメンの美味しさに目覚めたのであった。またいつか食べに行きたいと密かに思っている。